人懐っこく賢いトイプードルは、家族への愛情がとても深い犬種です。
その一方で、飼い主と離れることに強い不安を感じる「分離不安」になりやすい傾向もあります。
ここでは、ブリーダーの視点から、分離不安の原因と対策、そして安心して留守番できる子に育てるためのポイントを紹介します。

トイプードルが分離不安になりやすい理由

トイプードルはもともと狩猟犬として人と行動をともにしてきた歴史があり、
「常に人と一緒にいたい」という本能が強く残っています。
そのため、飼い主さんが出かけると極端に不安を感じやすく、
鳴き続ける・家具を噛む・トイレを失敗するなどの行動が見られることがあります。

分離不安の主なサイン

• 外出の支度をするとソワソワし始める
• 留守中に吠えたり、部屋を荒らす
• 帰宅後に過剰に甘えて離れようとしない
• 食欲が落ちたり、下痢・嘔吐など体調不良を起こす

こうした行動は、単なる「わがまま」ではなく、強い不安の表れです。
原因を理解し、安心できる環境を整えることが大切です。

ブリーダーが考える「分離不安を防ぐ育て方」

1. 子犬期から少しずつ「ひとりの時間」に慣らす

飼い主さんが家にいるときでも、短時間だけ別の部屋で過ごすなど、
少しずつ「ひとりでいても大丈夫」と感じられる時間を作ってあげましょう。
最初は数分から始め、慣れてきたら時間を少しずつ延ばすのがポイントです。

2. スキンシップの時間と区切りをつける

遊ぶときはしっかり遊び、休むときは静かに過ごす──
このメリハリをつけることで、愛情と自立のバランスが取れた子に育ちます。
「常に抱っこ」「常に視線を合わせる」といった過剰な接触は逆効果になることもあります。

3. 外出＝不安ではなく「楽しいこと」と結びつける

外出前にお気に入りのおもちゃや知育トイを与えたり、
外出と同時におやつタイムにするなど、ポジティブな印象を与えましょう。
飼い主が出かける＝怖いではなく、「良いことがある」と学習させるのがポイントです。

分離不安を感じやすい子のサポート方法

分離不安が強い場合は、環境を少しずつ変えていくのが大切です。

• 留守中はテレビやラジオをつけておく
• 飼い主の匂いがついたタオルを置いておく
• 見守りカメラで様子を確認し、声をかける

また、犬の保育園や一時預かりを利用することで、社会性を保ちながら安心感を育てることもできます。

ブリーダー選びで変わる“心の育ち方”

分離不安は、子犬期の経験や環境によって大きく左右されます。
信頼できるブリーダーでは、母犬や兄弟犬と過ごす期間を大切にし、
人との関わり方を丁寧に教えるため、精神的に安定した子が多いのです。
アイカドールかもでは、親犬情報を公開し、
子犬が安心して新しい家庭に馴染めるよう育てています。

まとめ｜安心してお留守番できるトイプードルを育てよう

トイプードルは愛情深いぶん、分離不安を感じやすい犬種です。
しかし、信頼関係と適切な育て方があれば、ひとりの時間も上手に過ごせるようになります。
ブリーダーの知識と家庭での愛情を組み合わせて、
心も身体も健やかなトイプードルとの暮らしを育んでいきましょう。
仔犬情報から、あなたの家族にぴったりの子を見つけてみてください。