生まれたての子犬と母犬の1か月|トイプードルのブリーダーが生後30日まで見守っていること

2026年9月、アイカドールかもでは母犬3頭が相次いで出産しました。13日にプリン、14日にほっこり、19日にうっとり。どの子もアプリコットの子犬を産み、母子ともに元気に過ごしています。
「生まれました」とお知らせすると、「何頭ですか」「見学はいつからできますか」というお問い合わせをいただきます。ただ、生まれてから最初の1か月は、子犬にとっていちばん繊細な時期です。この記事では、広島県福山市の犬舎で、生まれたての子犬と母犬がどんなふうに過ごしているのか、ブリーダーが何を見ているのかをお伝えします。
生まれた直後:母犬のそばで、静かに、あたたかく
写真(上)は9月14日に出産した母犬「ほっこり」と子犬たち。生まれてすぐの子犬は、一日のほとんどをおっぱいを飲むか眠るかして過ごします。
生まれたばかりのトイプードルの子犬は、手のひらに乗るほどの大きさです。目も耳もまだ開いておらず、自分で体温を保つこともできません。だから最初の数日は、母犬の体にくっついて温めてもらうことが何より大切です。
私たちがこの時期にしていることは、実はとてもシンプルです。産室の温度を保つこと、母犬が落ち着いて子犬に寄り添えるように人の出入りを減らすこと、そして全員がしっかりおっぱいを飲めているかを見ること。小さい子が押し出されていないか、母犬の下敷きになっていないかを、昼も夜も何度ものぞきに行きます。
毎日の体重測定が、いちばんの健康チェック
生後まもない子犬の体調は、見た目ではなかなか分かりません。頼りになるのは体重です。毎日同じ時間に一頭ずつ量り、きのうより増えているかを確認します。順調な子は日に日に重くなっていきますが、増えが止まった子や減った子がいれば、おっぱいに付けてあげたり、母犬の様子を見直したりします。
この時期は、ほんの半日の遅れが大きな差になることがあります。だからこそ、生まれてすぐの頭数をお伝えするのは控えています。全員が安定して育っていることを確かめてから、はじめて「この子たちです」とご案内したいのです。
母犬のごはんと休息を守る

子犬を育てるのは母犬です。私たちの仕事は、母犬が安心して子育てできるように支えること。授乳中の母犬はふだんよりずっとお腹がすくので、食事の量と回数を増やし、いつでも新鮮な水が飲めるようにしておきます。犬舎で使っているフードは、子犬のころから食べ慣れたものをそのまま与えています。
もうひとつ大事なのが休息です。出産直後の母犬は、子犬から離れたがらないことが多いのですが、短い時間でも外の空気を吸わせたり、トイレに出したりして、母犬自身の体を休ませます。母犬が元気でいることが、子犬の元気に直結します。
生後2〜3週:目が開き、よちよち歩きはじめる
生後10日から2週間ほどで、子犬の目がうっすらと開きます。そこから耳も聞こえるようになり、3週ごろには短い足でよちよち歩きはじめます。きょうだい同士でじゃれ合ったり、母犬のしっぽにじゃれついたり。このころから、少しずつ一頭ずつの性格の違いも見えてきます。
このあたりで、毛色の濃さや体の大きさの傾向も分かりはじめます。トイプードルの子犬は、同じ母犬から生まれてもトイ・タイニー・ティーカップと大きさに幅があります。ただ、この時期の見込みはまだ変わりやすいので、私たちは焦らずに見守ります。
生後30日:ここでようやく「ご案内」ができます
生後1か月を迎えるころ、子犬たちは離乳食を舐めはじめ、体もしっかりしてきます。母犬も少しずつ子育てから解放されていきます。アイカドールかもでは、このタイミングで頭数・性別・毛色・サイズの見込みを整理して、ホームページの仔犬情報とみんなのブリーダーでご案内を始めます。
今回の3頭の子犬たちは、10月中旬から下旬にかけて生後30日を迎えます。順調に育っていれば、そのころに写真とあわせてお知らせできると思います。
生後30日からは、広場でたっぷり走らせて足を強くする
生後1か月を過ぎたら、アイカドールかもの子犬たちは犬舎の広場に出て、長い時間を自由に過ごします。狭いサークルの中だけで育つと、足腰が弱いまま大きくなってしまいがちです。土や芝の上を自分の足で歩き、走り、きょうだいを追いかけることで、足の筋肉と関節がしっかりしてきます。
トイプードルは小さな体ですが、もともとは活発で運動が大好きな犬種です。子犬のうちに思いきり体を動かした子は、足取りがしっかりして、お迎えのあとのお散歩やジャンプでも体に無理がかかりにくいと感じています。見学にお越しいただくと、広場で元気に走り回る子犬たちの姿もご覧いただけます。
お迎えは生後60日以降。それまでに学ぶこと
子犬の販売は法律で生後57日以降と決められています。アイカドールかもではもう少し長く、生後60日以降のお渡しをおすすめしています。生後1か月から2か月のあいだに、子犬は母犬やきょうだいから「噛む力の加減」「順番を待つこと」「ひとりで眠ること」を学びます。この期間をしっかり過ごした子は、新しいご家庭でも落ち着きやすいと感じています。
お渡しのときには、1回目の混合ワクチン接種とマイクロチップの装着・登録を済ませ、JKC血統書とあわせてお渡しします。詳しくは子犬販売・見学のご案内をご覧ください。
よくいただくご質問
Q. 生まれたばかりの子犬は見学できますか?
A. 生後すぐの時期は母犬が神経質になり、子犬も体温調節ができないため、見学はご遠慮いただいています。生後30日ごろに頭数・性別・毛色をご案内し、そのあと見学のご予約を承ります。
Q. 子犬はいつごろお迎えできますか?
A. 法律で生後57日以降と定められています。アイカドールかもでは母犬やきょうだいと過ごす時間を大切にし、生後60日以降のお渡しをおすすめしています。
Q. 生まれた子犬の予約はできますか?
A. 生まれてすぐの時期は、体調が安定するまで頭数やサイズをお伝えしていません。「アプリコットの子を待っている」という方は、お問い合わせいただければ、ご案内できる状態になり次第お知らせします。
生まれた子犬のご案内をご希望の方へ
「今回のアプリコットの子を待ちたい」という方は、お問い合わせフォームまたはお電話(084-952-0344、10:00〜18:00)でお知らせください。ご案内できる状態になり次第、順にお知らせいたします。母犬たちのプロフィールは親犬情報で、これまでの出産の記録は出産情報でご覧いただけます。
広島県福山市加茂町のトイプードル専門ブリーダー、アイカドールかもより。