トイプードルの子犬の甘噛みはいつまで?やめさせ方と、最初に教えたい3つのしつけをブリーダーが解説

子犬をお迎えして1〜2週間たつと、多くの方から届くのが「手を噛んできて困っています」というご相談です。広島県福山市でトイプードル・タイニープードル・ティーカッププードルを専門に繁殖している「アイカドールかも」が、甘噛みへの向き合い方と、子犬のうちに始めたいしつけをお伝えします。
結論:甘噛みは成長の一部です。「噛んだら遊びが終わる」「噛んでいい物を渡す」の2つを家族全員で続けてください
甘噛みは、悪い癖でも、性格が荒いわけでもありません。子犬が世界を確かめ、遊び方を学んでいる途中の自然な行動です。叱ってやめさせるのではなく、人の手を噛むと楽しいことが終わること、噛みたいときは噛んでいいおもちゃがあることを、根気よく伝えていきます。トイプードルはとても賢い犬種なので、家族みんなが同じ対応を続ければ、きちんと覚えてくれます。
子犬はなぜ甘噛みをするの?
- 歯の生え変わりでむずがゆい:生後4〜7か月ごろに乳歯から永久歯に生え変わります。この時期は何かを噛みたくて仕方がありません
- 遊びに誘っている:きょうだい同士は噛み合って遊びます。人にも同じように遊ぼうとしています
- かまってほしい:噛んだら反応してもらえた、という経験から覚えてしまうことがあります
- 眠い・興奮しすぎている:疲れているのに寝られないとき、子犬は噛みが強くなります
甘噛みはいつまで続く?
個体差はありますが、歯の生え変わりが終わる生後7〜8か月ごろには落ち着いてくる子が多いです。ただし、何もしなくても自然に治るというより、それまでに「人の手は噛まない」というルールを教えておくことが大切です。1歳を過ぎても強く噛む癖が残っている場合は、早めにトレーナーさんなど専門家に相談することをおすすめします。
甘噛みへの対応 4つの基本
1. 噛まれたら、静かに遊びをやめる
歯が手に当たったら、低い声で短く「痛い」と伝え、手を引っ込めて遊びを中断します。立ち上がって背を向ける、部屋から少し出るなど、30秒〜1分ほど相手をしない時間をつくってください。落ち着いたら、何事もなかったように遊びを再開します。
2. 噛んでいいおもちゃを渡す
噛みたい気持ちそのものを止めることはできません。子犬用の噛むおもちゃを用意して、手を噛みそうになったらおもちゃに誘導し、おもちゃを噛んだらほめてあげてください。飲み込めるほど小さいもの、ちぎれる素材のものは避けましょう。
3. 手をおもちゃにしない
手をひらひらさせてじゃれつかせる遊びは、「手は噛んでいいもの」と教えているのと同じです。遊ぶときは必ずおもちゃを使ってください。
4. 興奮してきたら、サークルで休ませる
噛みがしつこくなってきたら、たいていは疲れているか興奮しすぎです。罰としてではなく「お昼寝の時間だよ」という気持ちで、サークルに戻して休ませてあげてください。
やってはいけない対応
| やりがちな対応 | なぜよくないか |
|---|---|
| たたく、マズル(口先)を強くつかむ | 人の手を怖がるようになり、かえって本気で噛む原因になります |
| 高い声で「キャー」「やめてー」と騒ぐ | 子犬は「喜んでいる」「遊んでくれている」と受け取ります |
| 手を素早く振り払う | 動くものを追いかける本能を刺激して、よけいに噛みつきます |
| 人によって対応が違う | お父さんは許すのにお母さんは叱る、では子犬が混乱します |
お迎えしたら最初に教えたい3つのこと
「おすわり」や「お手」より先に、暮らしの土台になる3つをおすすめしています。
1. 名前を呼ばれたら、いいことがある
名前を呼んで、こちらを見たらほめる、フードを一粒あげる。これを繰り返すだけです。叱るときに名前を呼ぶのは避けてください。「名前=うれしいこと」と覚えると、その後のしつけがぐっと楽になります。
2. ハウス(サークル・クレート)は安心できる場所
サークルやクレートで落ち着いて過ごせることは、お留守番、通院、災害時の避難、そしてペットホテルやトリミングでも役に立ちます。中でフードを食べさせる、静かに入っていたらほめるなどして、「ここは安心な自分の部屋」と覚えてもらいましょう。
3. 体のどこを触られても平気
トイプードルは一生トリミングが必要な犬種です。足先、耳、口のまわり、しっぽ、おなか。子犬のうちから毎日少しずつ優しく触って、ブラシにも慣らしてあげてください。トリマーの立場から言うと、これができている子は、トリミングの負担が本当に少なくて済みます。歯みがきや爪切りの練習にもつながります。
小さなお子様がいるご家庭へ
お子様の高い声や素早い動きは、子犬を興奮させやすく、甘噛みが強く出ることがあります。子犬と遊ぶときは必ず大人がそばにつき、座って、おもちゃを使って遊ぶようにしてください。「噛まれたら立って木になる(動かず黙る)」と教えておくと、お子様にも分かりやすいです。
ブリーダーの視点から|きょうだいと過ごす時間が、噛む加減を教えてくれます
子犬は、お母さんやきょうだいと遊ぶ中で「強く噛んだら相手が怒る、遊びが終わる」ということを学びます。当犬舎では、お引き渡しまでの間、親犬やきょうだいと一緒に過ごす時間を大切にしています。それでも、新しいお家に来れば甘噛みは必ずと言っていいほど出ます。それは元気に育っている証拠です。「うちの子だけ?」と心配にならず、困ったときは遠慮なくご相談ください。
よくあるご質問
トイプードルの子犬の甘噛みはいつまで続きますか?
個体差はありますが、歯の生え変わりが終わる生後7〜8か月ごろには落ち着く子が多いです。それまでに「人の手は噛まない」ことを教えておくことが大切です。
甘噛みをされたら叱ったほうがいいですか?
たたく、口先を強くつかむなどの叱り方は逆効果です。低い声で短く「痛い」と伝えて遊びを中断し、30秒〜1分ほど相手をしない時間をつくってください。落ち着いたら普通に遊びを再開します。
子犬のしつけはいつから始めればいいですか?
お迎えしたその日から始められます。まずは名前を呼んでほめること、サークルで落ち着いて過ごすこと、体を触られることに慣れることの3つから始めてください。
おもちゃには興味を示さず、手ばかり噛んできます。どうすればいいですか?
おもちゃを床で動かして追いかけさせると興味を持ちやすくなります。手を噛んだら遊びを止め、おもちゃを噛んだらほめて遊びを続けるという区別を、家族全員で続けてください。
お迎え後のしつけのお悩みも、ご相談ください
当犬舎からお迎えいただいた子のことは、お迎え後もずっとご相談をお受けしています。初めて犬を迎える方も、どうぞ安心してお問い合わせください。
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