トイプードルの毛色は退色する?アプリコット・レッドの色の変化と、後悔しない選び方をブリーダーが解説

「子犬のときはきれいなレッドだったのに、だんだん色が薄くなってきた」——トイプードルと暮らす方の多くが経験するのが、毛色の「退色」です。広島県福山市でトイプードル・タイニープードル・ティーカッププードルを専門に繁殖している「アイカドールかも」が、退色のしくみと、毛色選びで後悔しないための考え方を正直にお伝えします。
結論:退色はほとんどの子に起こる自然な変化です。「今の色」ではなく「変わっていく色」も楽しむつもりで選んでください
トイプードルの毛色は、一生同じではありません。とくにレッドやアプリコットなどの茶系の色は、成長とともに少しずつ淡くなっていく子がほとんどです。これは病気でもお手入れの失敗でもなく、プードルという犬種の特徴です。「退色しない子」を探すよりも、「色が変わってもこの子がかわいい」と思える子を選んでいただくことが、後悔しない一番の方法だと私たちは考えています。
退色とは?なぜ起こるの?
退色とは、子犬のころの濃い毛色が、成長とともに薄く・淡くなっていくことです。プードルは毛が抜けにくく伸び続ける犬種で、カットを重ねるうちに子犬のころの毛が新しい毛に入れ替わっていきます。このとき、生えてくる毛の色素が子犬のころより少なくなることで、全体の色が淡く見えるようになります。どの程度変わるかは遺伝による部分が大きく、同じ両親から生まれたきょうだいでも差が出ます。
毛色ごとの変化の傾向
| 毛色 | 変化の傾向 |
|---|---|
| レッド | 退色しやすい色の代表。成長とともにアプリコットに近い色合いになる子が多い |
| アプリコット | 少しずつ淡くなり、クリームに近づく子もいる。耳や背中に濃い色が残りやすい |
| クリーム・ホワイト | もともと淡いため変化は目立ちにくい。耳などに残っていた色味が抜けていくことがある |
| ブラウン | 濃いチョコレート色から、ミルクティーのようなやわらかい色に変わる子が多い |
| ブラック | 比較的変化が少ないが、年齢とともに白い毛が混じったり、赤茶っぽく見えたりすることがある |
| シルバー | 生まれたときは黒く、成長とともにシルバーに変わっていく(この色は変化することが前提) |
※あくまで一般的な傾向で、変わり方には個体差があります。
退色はいつから始まる?
早い子では生後半年ごろから、多くは1〜2歳にかけて少しずつ変化が見えてきます。ある日突然変わるわけではなく、トリミングのたびに「あれ、少し明るくなったかな」と感じる程度のゆっくりした変化です。3歳ごろには、その子の大人の色合いがだいたい落ち着いてきます。その後も年齢を重ねるにつれ、人の白髪と同じように、さらに淡くなっていくのが自然な姿です。
将来の色を予想する3つのヒント
1. 両親犬の今の色を見る
一番の手がかりは、お父さん・お母さんが大人になった今、どんな色をしているかです。当犬舎では見学のときに親犬にも会っていただけますので、「この子が大きくなったら、こんな色合いになるかもしれない」というイメージを持っていただけます。
2. 耳や背中の色、毛の根元を見る
子犬の耳や背中は、ほかの部分より濃い色をしていることが多く、大人になってもその部分には色が残りやすい傾向があります。また、毛をかき分けて根元の色を見ると、これから生えてくる毛の色の参考になります。
3. 「絶対に退色しません」という説明は慎重に
将来の毛色を保証することは、どんなブリーダーにもできません。当犬舎でも「親犬の色から見て、このくらいの色合いに落ち着く可能性が高いです」という予想まではお伝えしますが、お約束はできないことを正直にお話ししています。
色を長くきれいに保つためにできること
退色そのものを止めることはできませんが、毛のつやと色合いをきれいに保つお手入れはあります。
- 栄養バランスのよい食事:毛は食べたものからつくられます。良質なたんぱく質を含むフードを、その子に合った量でしっかり食べさせてください
- 強い日差しに長時間当てない:紫外線で毛先が色あせて見えることがあります。真夏の日中のお散歩は避けましょう
- こまめなブラッシングと定期的なトリミング:毛玉や汚れは毛のつやを失わせます。清潔に保つことで、その子本来の色がきれいに見えます
- 涙やけ・よだれやけのケア:淡い色の子ほど目立ちます。目や口のまわりはこまめにふいてあげてください
ブリーダーの視点から|色が変わっていくのも、プードルの楽しみです
当犬舎の親犬たちも、子犬のころとは違う色合いになった子がたくさんいます。濃いレッドだった子がやわらかいアプリコットになり、それがまたその子らしい優しい雰囲気になっていく。お迎えいただいたご家族からも「色が変わって、ますますぬいぐるみみたいになりました」というお声をいただきます。毛色は大切な第一印象ですが、10年以上一緒に暮らすうえで一番大切なのは、健康と性格、そしてご家族との相性です。見学では色だけでなく、抱っこしたときの様子や親犬の性格もぜひ見ていただけたらと思います。
よくあるご質問
トイプードルの退色はいつから始まりますか?
早い子で生後半年ごろから、多くは1〜2歳にかけて少しずつ色が淡くなっていきます。3歳ごろにはその子の大人の色合いがだいたい落ち着きます。
退色しないトイプードルはいますか?
変化が少ない子はいますが、将来の毛色を保証することはできません。とくにレッドやアプリコットは、程度の差はあってもほとんどの子が淡くなります。両親犬の現在の色が一番の参考になります。
退色を防ぐ方法はありますか?
退色は遺伝による自然な変化のため、完全に防ぐことはできません。栄養バランスのよい食事、強い日差しを避けること、定期的なブラッシングとトリミングで、毛のつやと色合いをきれいに保つことはできます。
レッドとアプリコットはどう違いますか?
レッドは赤みの強い濃い茶色、アプリコットはそれより淡いオレンジがかった色です。レッドの子が成長とともにアプリコットに近い色になることも多く、境目ははっきりしていません。
親犬たちの「今の色」を見にいらしてください
当犬舎では、見学のときに親犬たちにも会っていただけます。子犬の今の色と、親犬の大人の色を見比べていただくのが、将来の姿を想像する一番の近道です。
アイカドールかもの子犬をご覧ください
見学は10:00〜16:00(完全予約制)、お電話は10:00〜18:00にお受けしています。